午前三時、私だけの逢引


群青を泳ぐのはきっと私
フタリシズカニ
そうして、世界はふたりの為に終わるのだから
心臓の奥に潜ませた煙草に、お前の火をともしておくれ
恒久に沈むふたりぶんの孤独
燃え尽きる前に、会いに来て

永遠が撃ち殺された夜に、私と貴方は愛し合う
縫い合わせた夜と朝のあわいで
泣いたところで、終焉は待ってくれはしないのだから
あなたとの夜に溺れて窒息してしまいそう
月の兎が滑落死
朽ちゆく星たちの棺で、わたしも一緒に葬って

せめて君の消えない傷になりたい
夜明けだけは嘘を吐かない
センチメンタル・ミッドナイト・サマー
白骨化した恋は駅に置き去り
あなたの惑星は遠ざかっていくばかりで
夜半過ぎ、微かに触れ合った指先から萌芽