愛なき子が孕んだ毒の蛇
間違っていなかったというのなら、何故ぼくらは幸せになれないままなんでしょうか
きみのものになりたい

ふたりはあの時、傷を舐め合うふりをする愚かな獣だった
つけこんだやさしさはいつしか腐り切っていた
惹かれ合った罪と咎

きっとふたり、不実の林檎を食べたから
ぼくらが別たれるという永遠だってあったことに、あの時は気付きもしなかった
雨に濡れた禁忌

見失いそうなふたりの愛を、シーツの中に閉じ込めて
ぼくの支配する夜の落日
そうしてふたりは世界から切り離されたのです