天使たちが死んだ楽園
わたしは傷付けてばかりだから、上手な傷付き方を知らない
緩慢が過ぎた恋の墜落

ぼくらが大切に築き上げてきたまやかしが破れる音がしました
ひとりぼっちのコールドスリープ
サリエリ症候群

この世界はまだ愛の容積を知らない
Rainfall
ならば、きみはぼくだけの深淵になってくれるとでも言うのか

あなたは花の咲かない春に似ている
おまえは泣いてばかりの冷夏みたいなものだろう
呼吸を忘れたふたりきりのサナトリウムで


嫌われたくないと吐き出す嘘も、少し歪んだはにかみも、伸び過ぎた前髪も、無神論も、ひっくるめてのお前だろう