あの日から、僕の世界は海になった
僕の海にはひかりがない
まっくらやみのひとりあそび
せめて、最後くらいぼくの恋が苦しまずに逝けるよう祈ってください
無精卵を抱き続けるような永遠であれど
流星群になったクラゲたち
鯨の泣き声で目を覚ます
ほら、知らない方がよかったことばかり
君の幸せそうな顔を見なくてすむから、それなりに棲み心地は悪くない
いつも僕の隣には後悔がいてくれるから、寂しくないよ
そうしてふたりは深淵が永遠になる場所を目指して、深く深く潜っていきました
思い出せるかぎりのやさしさをのこして

もう、誰も知らない