ラスト・ラスト・ナイト・パレード


終焉に告げ口
月光浴で溺れる足首
ちょっと、きみの輪郭をなぞる宇宙を探しに
生まれ変わるなら、泣いてるお前の頬をそっと撫でてやれる涙になりたい
白皙にスパンコール
ぼくのいない世界で、きみはどんな顔をしてわらうのでしょう
濃霧の夜のメリーメン
ふたりの方が、ずっと孤独
おまえとなら見てみたい、世界の終わりとやらを
夜の舟

その我儘な足をへし折りたい
それでもいいよ、ときみは泣く
いっそ愛する君を頭から喰らってしまえる怪物になりたかった
白い海で溺死するロビンソン
淋しい癌細胞
薄縹の爪
明日と、これからについて話そう
瓶底の宇宙と、星の魚たち
睫毛の先から蝕むような、この緩やかな破滅はいつから始まっていたのですか
ふたりの思い出なら今も脊髄の奥で眠っているよ


まるでこどものないしょばなし