四畳半に押し込めたふたりの世界を、きっと幸福と呼ぶのでしょう
花と臆病な悪魔
神様が退屈しのぎに創った愛で、僕らは生きている
別に、君と僕の愛が同量でなければならないなんて規定はないよ
爪の先ほど恋うてくれ

不幸になればなるほど僕に縋るなら、きっと最高の絶望を願うだろう
大丈夫、世界を見渡せる場所からちゃんと君を愛してる
ただ本当の春を知って欲しかったの
花贄
盲目な癖に突然醒めてしまうのだから、恋とはなんと淡い夢なんだろうね

触れ合っても遠い、朝と夜みたいに
ただやさしいだけだった、あなたとの恋
腑抜けた愛の横行
終焉と僕だけは、今も君を待っている
王様はいつだって孤独で、愛されたことなどただの一度もなかったのです

薄いブルーの、静かな殺意
マニキュアの瓶底で溺死するような人だから
耳障りのよい嘘たちに、この世界は踊らされているだけ
そこはかとなく冷たい優しさに触れる
柔らかい拒絶

あなただけが知っていた。ひとりきりの朝も、過ちも、あの夏の夢も、その終わりも、最後のキスも、さよならも。